ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3005】 大三元 (川崎・武蔵小杉) 塩ラーメン 〜寡黙な大将がくりなす、旨さ雄弁なる大衆系塩中華そば


<ついつい引き込まれる駅前ロータリーの大衆系街中華屋>


 こう雨が続いて気温も低けりゃねー・・・駅前でサクッと昼飯食おうと、今回は武蔵小杉駅にやってまいりました。JR側の駅前ロータリーにある「大三元」さん。傘を広げずともパパッとダッシュすれば店に入れるので、こういう日には大変重宝です。このロケーションは非常に便利だし財産だと思います。店を改装したり、傾向を変えてもそこそこ流行ると思うのだけど、首尾一貫して「街中華」たるポリシーはさすがですね。








 今日も初老に近い大将と壮年男性の二名体制で厨房オペレーション。フロアはおばちゃん二人のフォロー体制で、入口の前に立つと手で開けてくれました。それにしても、この店は数回訪問しているのだけど、一度も大将が口を開いたところに遭遇したことがありません。寡黙なオヤジ、真面目な調理人という感じがいたしまして、これも街中華の風景ですよね。料理が旨さで雄弁に語ればよいのだから。


 こちらは、ラーメンとミニ丼のセットがいろいろ選べる店で、しかも日替わりのセットが魅力的。激しく生姜焼き丼とのセットに惹かれたものの・・・今回は「塩ラーメン」単品とさせていただきました。最近、冷える日が重なり、秋深まって食欲にブレーキが利かなくなっているので、セーブ気味に・・・。そして、これもワンコイン500円で食えるから。












<ちょうどええ感じ!これを塩梅が良いと言うしかない、バランス感ある塩スープ>


 やはり考えることはみな同じのようで、後から結構ぞくぞくとオヤジサラリーマンが入店してきました。もう二階もすぐに満席近くなって、中華鍋の振りも忙しさを表すよう。やはり中華は火力の料理だと、大将の動きなどを見ているとつくづく思いますねー。そんな中、いつオレの塩ラーメンの調理が始まるのだろうと考えつつ待っていたら、陰で作っていたのか・・・・あっという間に配膳完了。それがこの麺顔です。想像以上にシンプルな印象ですが寂しい感じもあまりない。意外にスープの透明感がキレイなのが魅力的です。チャーシュー、メンマ、多めのモヤシもあってご立派ワンコインラーメンです。まずは漆黒のレンゲでスープからいただきます。 








 うう・・・「ええ塩梅やん!」と声が漏れそうになる。大衆系によくある化調と塩気の強い刺激は皆無です。むしろ、塩ラーメンという割には穏やかで円やかな塩加減。ゴクゴクと飲み干せるエッジの軽やかさがいい感じですが、別に薄いわけではありません。中華屋系なので魚介というより鶏ガラ豚ガラの動物感が主体な味わいで、旨みもそこそこ芳醇です。ラーメン専門店でよくみられるエキスの複雑さはありませんが、庶民的でシンプルな旨さってのがストレートに伝わっており、非常に良いです。








 そしてトッピングのもやしやネギのエキスもしっかりと乗り移っているのが分かりますし、やはり野菜の旨みが含まれると、全体的なバランス感覚がアップすると感じざるをえません。当然、ゴクゴクと最後まで飲み干しましたが、底に残った成分を見てみるとペッパーの余りが存在している。そんなにペッパー感なかったのだけど、塩の味合いに滲んでいたんでしょうねー。












<「またお会いしましたね」と告げたくなるお馴染み中華麺が実に飽きない>


 実によく見る中華麺で、特筆するところはありませんが、逆に嫌みがないだけ秀逸と言わせてもらいましょう。中細なストレート麺にややウネリを生じるようなボコボコしたフォルム。加水は多めでモチモチ感覚は淡泊です。密度は低めという感じでしょうか。また前歯でスパスパと切れやすく、どちらかと言うとのど越しで味わうタイプかもしれません。少しばかりのボコボコとした部分が、啜り上げとか喉奥に落ちてゆくところなど、柔らかいシルエットを感じさせます。








 時々、モヤシと絡んだりして、もろともすり潰して食うという歯応えのアクセントも楽しい。ひょっとしたら、このスープ感とこの麺のしなやかさなら、タンメンも旨かろうと感じた次第です。












<少し塩気の効いた肉がアクセント!汁に沈めて吸わせてから食う>


 もやしが多めなのが好印象ですが、実はここのメンマがちょっと好き。別にこれも特徴があるわけでもないのですが、塩味メンマという感覚がなんとも旨し。ここに少しだけペッパーがかぶさると、マジで飯がススムような旨さに感じてしまいます。メンマラーメンというメニューはないかと探してみたけど、それはなし。








 またチャーシューがティピカルな街中華系です。スープ生成に貢献したあとのロース肉。そのスカスカ感に醤油ダレが周囲に深く染みこんでいます。そして歯ごたえはややハード。噛みしめて味わうタイプでいかにも昭和大衆街中華の雰囲気ありありです。そこを敢えて、スポンジのように塩スープに沈めて汁を吸わせて食らうのが、私は大好きなのです。ちなみにチャーシュー麺は930円。デフォルトが500円だから、430円分のチャーシューが乗ることとなりますが・・・・どんな麺顔が一度見てみたいきもしますねー。












 総じまして、「寡黙な大将がくりなす、旨さ雄弁なる大衆系塩中華そば」と言う、そのまま何の捻りもない感想まとめでごめんちゃい。とにかく交通要所の駅前ロータリーという便利さと、気軽な雰囲気と、安定した味わいの店。わざわざ遠くから狙って訪問するというより・・・今日みたいな面倒な日にさくっと、ちょくちょくとこれからも寄らせていただくと思います。次回は半チャーハンセットでいきたいと思います。そんな感じで冷たさを吹き飛ばす一杯に感謝を込めて、最後に詠います!。



   外回り
   冷たい雨に
   身も震え



   救いの一杯
   温もる塩ラー



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう (立東舎)

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